内服薬でシミ治療できるわけ

シミ治療というとレーザーや塗り薬を思い浮かべる方が多いかもしれません。実はそれら以外にも内服薬の治療法があることをご存知でしたか。シミというのは肌内部に残ったメラニン色素が色素沈着したことが原因です。紫外線や摩擦、ストレスなどの刺激から肌を守るために発生するのがメラニン色素です。

日に焼けると肌が小麦色になるのはこのせいなのです。本来ならメラニン色素はターンオーバーとともに肌上部に徐々に押し上げられ、最終的に垢となって排出されるはずです。ただ、加齢やストレスなどでターンオーバーの周期が乱れることで肌内部に残って色素沈着することがあり、これがシミなのです。そのため、一般的にレーザーや塗り薬などでターンオーバーを半強制するのが治療法ですが、それができないケースがあります。

その一つが肝斑です。肝斑はホルモンバランスの影響でできると言われています。つまり、外部刺激に敏感に反応してしまうため、レーザーや塗り薬などを用いると、さらに症状が悪化する可能性が高いのです。そこで用いられるのが内服薬なのです。

シミの原因となる物質を内服薬で抑えることで、予防とともに症状の悪化を防ぐわけです。今あるシミをきれいにするのは難しいですが、肝斑はホルモンバランスが整えばきれいに治ると言われます。つまり、ホルモンバランスが正常化するまでこういった方法で予防と症状の進行を食い止めて様子を見るという処置が取られるわけです。