シミ治療にハイドロキノンとトレチノインを併用する

シミ治療に皮膚科でトレチノインやハイドロキノンを処方されることがあります。トレチノインは肌の新陳代謝を活発にして色素が沈着してしまった細胞を素早く垢として排出してしまう効果が期待できます。ハイドロキノンはすでに出来ているシミとこれからできるシミの両方に効果が期待できる薬です。どちらか一方だけでも効果は期待できますが、両方一度に処方してもらい使用するという治療法があります。

これは肌の漂白剤とも言われているほどの美白効果を持つハイドロキノンが、肌に浸透しにくいという理由があるためです。どれだけ高い美白効果があるものであっても、肌への浸透力が低ければその治療効果は実感しにくくなってしまいます。そこで新陳代謝を促進する効果があるトレチノインを併用することで、美白効果を高めていくのです。ハイドロキノンとトレチノインを併用する際には、紫外線の影響に気をつけることが重要となります。

シミ治療のためにこれらの薬を塗っていると、紫外線を吸収しやすくなってしまって逆に色素沈着を起こしてしまう危険性があります。紫外線吸収剤の配合されていないUVケアアイテムを使って紫外線が当たらないようにしましょう。また、治療の過程で皮膚が剥けてしまったり赤みが出ることがありますが、ハイドロキノンとトレチノインの特性上起きてしまう症状の一つです。多少ならばそのまま使用し続けても問題ないと言われていますが、心配なようならば処方してもらった病院で相談してみるようにしましょう。